事始別館 9-10
レジリエンス行動をささえる資質 「attitude」について
Attitudeとは「心的姿勢」、「倫理観」、「矜持」、「誇り」などを総合的にあらわす意味があるようで、「態度」という一言の訳語で表現するには難しい。ほかにも「一生懸命な姿勢や考え方」とか「気持など感情を伴う態度」、も含まれているようだ。Behaviorなどと違い「個人的」「内的」な意味が強い。
この例として思いつくのが、地中海の豪華客船から乗客を置いて逃げ出した船長と、離陸直後に両エンジンが停止したにもかかわらずハドソン川に無事着水して、沈みかけたA320のなかを2度見回り、もっとも最後に機内から脱出したサレンバーガー機長との差だ。
2024.1.2.の羽田事故のJALクルーとCAの乗客の避難誘導が素晴らしかったというのも記録を読んでほしい(事故自体は不幸なことだが)。とくに、最後尾L4ドアからの脱出を決意した(機長からの指示が届かない)CAの判断と非番で乗っていたCAの協力など。死亡ゼロなどとは奇跡的という(世界的)評判だ。
評価はいわゆる「よきサマリア人の法」に倣うべきだと小松原教授は言う。これは、医療では救急の現場などではずっと言われていたことでもある。善意で手伝ったことが、良好な結果が得られなかった場合にいちいち責任を問われていたら、どんな仕事でも誰も手を上げなくなるのはあきらかなのである。(ただ、良い結果でも、悪い結果でもしっかり記録しておくことは組織のレジリエンスにとっては必須だと考えている)
最近「自分のためのリスクマネージメント?」が最優先に考えられているような気がしてならない。教える側が「それ」を理由に「従わせる」ような教育をしているようにも見える。残念だ。
✱一方で、医療ニュースで事故調査委員会の「調査報告書」がまるで「権威者の鑑定書」のように扱われ、それを理由に医療者側が訴えられている例がかなりある、と知った。。
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