所属しているMLから講演会のお知らせがありましたので転載します。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
日本人間工学会安全人間工学研究部会、産業組織心理学会作業部門研究会、日本認知心理学会安全心理学研究部会と共催で研究会を開催致しますので、ご案内申し上げます。
日時:平成26年12月13日(土)14時00分~16時30分
場所:お茶の水女子大学 共通講義棟2号館102(〒112-8610 東京都文京区大塚2-1-1)
テーマ:ヒューマンエラーと懲戒処分
概要:
国道交通省の航空局は、「誠意を持って働いている中でおかしたエラーについては報告させて対策をとることを優先し,人事処罰等の不利益扱いは行わない」という方針を航空各社に求めています。航空大手では、日本航空がいちはやく2007年にヒューマンエラー非懲戒の方針を宣言したのを初めとして、全日空などでも同様のポリシーを定めています。鉄道業界でも同様の検討を始めた事業者もあります。
このような方向性は、安全問題の専門家の間で何十年も前から共有されてきた「ヒューマンエラーは原因ではなく結果である」という考え方に一致するもので、エラーをおかした本人からの正直な報告にとって重要な要素ともなります。
しかし、一方で、組織の人事を預かる部門の立場からは、非懲戒では社内の規律が保てないという意見も多く,現場の安全担当部署は社内の意見をとりまとめるのに苦労をしているのが現状だとも聞きます。
本研究会においては、このようなヒューマンエラーと懲戒処分の関係について、現場の実態について作業部門に関連する話題提供、人事部門に関連する話題提供をいただくとともに、ヒューマンエラー非懲戒の問題に深い関係のある組織的公正について作業部門からの知見、さらに、法律家の立場の知見等を踏まえつつ、部門横断的に議論を深めたいと考えています。
司会:立教大学現代心理学部 芳賀 繁
講演者:
日本航空(株)767機長
和田 尚
中部電力(株)知多火力発電所技術課長 榎本
敬二
東海大学法学部 教授 池田 良彦
慶應義塾大学大学院経営管理研究科 准教授 林 洋一郎
参加費は無料、参加申し込みも不要です。
このコメントは投稿者によって削除されました。
返信削除(すみません。ちょっと訂正しました)
返信削除個人的には「懲戒処分が適当」と思うこともありました。これからもあると思います。その場合、「誠意を持って働いている中でおかしたエラー」とは違う、と判断するのですから、理由を明瞭にすることが組織維持に必要だと思っています。安全文化の要素には「正義の文化」があるのですから・・。「社内の規律」とか「組織的公正」とかがメンツとか慣例とかでなく「正義の文化」に貫かれていればいいと思うのです。でも、実際には私の勤務した施設では「医療事故関連」での懲戒処分はいままでありませんでした。「組織維持」という理由でです。
本当に困っているのは、立ち直ってほしい人、エラーが事故になったけれどもいっしょに働いてほしい人にサポートがちゃんとされていないこと、です。周囲もどのように対応したらよいのかわからないまま・・・・
事故の当事者や組織に対してはこの両方が必要なのだと思っています
都合で出席できないので、芳賀先生のHPでのレポートに期待します